【S27思考整理】イベルラキランド
※自己フィードバック用の記事です。
1.構築概要
コンセプト
○を受けない。
○高速高火力ATによるDM強要、最終盤面における安定したスイープ
○威嚇+特殊クッションによる対応
選出
++ (:補完)
2.構築経緯
環境把握
GSルール黎明期であるところのS27の環境メタが+電気技の一貫切り(地面タイプ)である事はもはや明白であった。中でもチョッキ+HBのサイクル制圧力は凄まじく、禁伝枠がやに派生している構築も散見された。
一方で、の対応拒否力には目を見張るものがあり、珠ダークオーラの物理・特殊双方をケアする事が困難である上、最有利であると考えられるでさえ、特殊ジェットバーンや物理ジェットスチルアークを考慮すると後投げが成立しないという有様であった。挑発・身代わり・羽休めなども所持しており、運ゲー拒否・展開阻止・継続戦闘も可能で非常に優秀な禁伝の一体であるだろう。
また、一般枠においては前述のが最強で、環境TOPのカウンターである事は言わずもがな、件のチョッキ禁伝+HBという並びの対応範囲が広い事、従来の珠剣舞型の火力がバカにならない事は高く評価できた。
軸の設定
以上の観点から、確実にメタが張られるに関しては対策する側に回り、を通す方向性でPTを組むことにした。相方には、が対面不利であるに抗えるを採用した。GSルールでは一方の禁伝を完全に補完として扱ってもPTのパワーが大きく落ちる事がない為、は完全に盤面を整える駒として育成した。をより強く通すために相手のDM権を流し、サイクルに負荷をかけられる裏のクッションには、とを選択した。の汎用性については前述した通りだが、に加えなど、物理特殊双方のDMを考慮しなければならない環境においては、威嚇+の並びが特に優秀である事が採用理由である。
補完
ここまでで高速ATが少なく、相手の中速高火力サイクルに弱いことと、特に展開などにより自サイクルが疲弊する事を嫌って、挑発と蜻蛉帰りによる対面操作が可能なを採用した。今環境は禁伝を受けきる事が難しいことから、有限サイクルが多く、限られた行動回数の中で少しでも相手のHPを削らなければならないので、双方に拘りアイテムを持たせての運用を試した。こうして、以下のPTで暫く対戦を回す事となった。
修正
以上のPTで試行錯誤をするうちに、以下3点のフィードバックが得られた。
・の選出が最も汎用性が高く、過労死枠のに遂行速度が欲しい。
・をだけでの圏内に押し込むことが難しい。
・相手のがキツい。
このことから、の型を若干見直すと共に、に対して確実に役割が遂行できるを採用した。についてはあくまで裏のエースを通すためのクッションとして型が成立するように、電気玉を持たせた。
また、補完で採用していた対搦め手への駒であるについて、枠が足りずに選出が歪むことが多々あった為、基本選出するに挑発を持たせる事でこの問題の解消を図った。
以上の変遷を経て下記のPTが完成した。
3.個体解説
イベルタル
ダークオーラ@珠
悪の波動/デスウイング/身代わり/挑発
209(60)-135-115-176(196)-118‐166(252)
H:身代わりが地球投げを確定耐え・珠ダメ考慮10n-1
相手との対話を拒む破壊力と万能性は、相手に後手択を強要できてサイクルを優位に動かしやすかった。身代わり挑発による相手の展開阻止力と、特性ダークオーラによるS判定が可能な点は、受け攻めスイッチのエースとして十分すぎるスペックである。火力が申し分ない事は言わずもがなだが、環境TOPのザシアンに対して瞬間火力となる熱風が無い為、対ザシアン入りについては丁寧にサイクルを回す必要がある。
ネクロズマ
プリズムアーマー@ゴツメ
メテオドライブ/電磁波/ステルスロック/月の光
203(244)-178(4)-196(252)-×-130(4)‐98(4)
HB特化・余り振り分け
イベル入りの受け攻めサイクルにおいて、ステルスロックが自然に採用できる優秀なクッションが少ないという課題を当該ポケモンが鮮やかに解決した。(カバ・ラッキー・ハピナスなどは他の技の優先度が高くて採用が困難)優秀な種族値と特性により、基本的に及第点の役割遂行力は有しているが、このポケモンだけで相手のエースを見る事はできない為、裏のスイーパーと合わせて並びを崩す意識が非常に重要だと感じた。回復技もPPが8なので、見た目以上に有限資材といった印象。
ガマゲロゲ
貯水@電気玉
アクアブレイク/地震/投げつける/ステルスロック
207(212)-115-107(92)-×-133(204)‐94
HB:陽気鉢巻悪ラオスの暗黒強打耐え
従来の貯水ゲロゲはどくどくとステルスロックによって負荷をかける展開が多く、サイクルが長期化する事は当該構築にとって不利益だと考え、当初は採用を見送っていた。しかし最終日付近に友人からザシアンオーガに対して確実に役割が持てる点、電気玉を持つ事でエース展開にも繋がる点を評価して採用を薦められた為、試用するに至った。このルールにおいて特に強い「予想外からの電磁波」を実現したポケモンでもある。毒を受けに来たザシアンに麻痺が入る点が非常に偉い。
ランドロス
威嚇@オボン
地震/空を飛ぶ/岩石封じ/剣の舞
195(244)-166(4)-154(236)-×-101(4)‐114(20)
Sミラー意識・残りHB
当初は身代わり残飯ビルド型でナットレイやメタモンも合わせて見ていたが、本来見なければならない相手のザシアンやランドロスに対して、安定性と遂行速度に不安があった為、オボン剣舞型での採用となった。一度剣舞してしまえばその一貫性のあるアタッカー性能は顕在であると感じた。
ラッキー
自然回復@輝石
地球投げ/電磁波/甘える/卵産み
325-×-57(252)-×-156(132)‐86(124)
電磁波ラキテンプレート
カバラッキーのラッキー。今回は相方がネクロランドで完結していたのでカバは居なかったが、相変わらずPTの潤滑油として良く働いた。瞑想・珠・眼鏡オーガやイベルタル、物理ゲロゲなど、威嚇と合わせても対応し切れないポケモンは何種類か存在した為、瞑想ハピナスなども考察したが、此方のエースを通すという点では当該ポケモンの方が役割を持てると感じた為、最後まで続投した。
フェローチェ
ビーストブースト@拘り鉢巻
蜻蛉帰り/インファイト/トリプルアクセル/じごくづき
146-189(252)-57-×-58(4)‐223(252)
AS特化最速
高速高火力、技範囲が優秀で対面操作もできる。裏のサイクルで鉢巻インファイト圏内に入れるという明確な目標がある為、フェローチェを通す選出が出来た時はゲームプランの組立が容易だった。
4.未来への階
後日追記予定。