唯だひとつ 永きに弥る ものがたり

ポケモン剣盾における構築記事やメモ落とします。

【S19構築記事】みがわり共有*積みサイクル

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 こんにちは、みえいです。本記事はシーズン19で使用した構築の紹介になります。結果はふるいませんでしたが冠環境で初めて積みサイクルを詰めたので思考過程残しておきます。

 1.構築概要

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コンセプト

○積みサイクル。

○みがわりを起点に試合のペースを握る。

○6体全てにDM権を行使でき、6体全てがDM権を放棄しても戦える。
 

勝ち筋と選出


①みがわり共有

 ドラパルトorサンダー電の「みがわり」から試合の主導権を握り、積みエースを先展開して相手サイクルの半壊を試みる。

 選出: ドラパルトorサンダー電ガブリアスポリゴン2ウツロイドカプ・レヒレ内2枚

ダイマ誘発→全抜き

  カプ・レヒレの鉄壁瞑想 or ポリゴン2の異常耐久を軸にして相手のDM権を早めに消化し、裏の積みエースによる切り返し、全抜きを試みる。

 選出:カプ・レヒレorポリゴン2ドラパルトガブリアスウツロイド内2枚

③2サイクル→レヒレ詰め

  ガブリアスポリゴン2ウツロイド内2枚で相手と撃ち合いながら情報を集め、お互いにDM権を消化後にカプ・レヒレでの詰めを試みる。

 選出:ガブリアスポリゴン2ウツロイド内2枚+カプ・レヒレ

 

採用個体

ガブリアスガブリアス@オボンオボンのみ〔さめはだ〕

スケショ/地震/炎牙/剣舞

191(60)-188(164+)-116(4)-×-117(92)146(188) 

最速80族抜き/DL調整/余り振り分け

 

ウツロイドウツロイド@ハーブパワフルハーブ〔ビーストブースト〕

メテビ/ヘド爆/アシボ/ステロ

185(4)-×‐77(76)-169(172)-152(4)-170(252+)

BB時S上昇調整/余り振り分け

 

カプ・レヒレカプ・レヒレ@残飯たべのこし〔ミストメイカー〕

熱湯/ドレキス/鉄壁/

177(252)-×-181(236+)-115-150-108(20)

HBベース/S同族意識20振り

 

ポリゴン2ポリゴン2@輝石しんかのきせき〔アナライズ〕

光線/冷b/アイテ/再生

191(244)-100-148(196+)-134(68)-115-72(-)

HBベース/C振り分け

H155エースバーンに対してダイアタック(威力150)が確定1発

 

サンダー電サンダー@タラプタラプのみ〔プレッシャー〕

暴風/身代わり/バトン/羽

197(252)-×-110(36)-146(4)-146(180+)‐125(36)

調整は以下記事を参照

【単体考察】HD身代わりバトンサンダー - グロスの思念は弱い

 

ドラパルトドラパルト@珠いのちのたま〔すりぬけ〕

アロー/ダイブ/文字/身代わり

163-172(252)-95-108‐96(4)-213(252+)

AS最速/DL調整

 

2.構築経緯

軸の設定

 S18で結果を残していたウツロイドランドロス霊カプ・レヒレを添えた並びに興味を持った。サンダー電絡みのサイクルに対し、地面タイプを経由して特殊クッションを置くことでサイクルを有利に展開することができる。「積み」を通す構築なので、特性天然や高耐久のポケモンに抗えるようウツロイドにアシボを搭載し、この3体での突破が難しいナットレイテッカグヤに対して、打点を用意する為にランドロス霊ガブリアスと変更した。結果的にガブリアスはDM権を使用しなくても自身のSを上げることができる為、立ち回りがDMに依存しないフレキシブルな軸が設定できた。こうしてウツロイドガブリアスカプ・レヒレを構築の軸とした。

補完

 ランドロス霊ガブリアスの変更に伴い、全体的に物理アタッカーへの対策が薄くなり、カプ・レヒレへの負荷が問題となった。そこで広く物理を見ることができ、DMでの切り返しが可能なHBポリゴン2を採用した。

 次に、積みサイクルが苦手なステロ欠伸展開に対して、カプ・レヒレでMFを展開しなくても抗えるよう、みがわりを持ったサンダー電を採用した。元よりサンダー枠は設ける予定であったが、HCDLポリ2の著しい減少傾向のおかげで怪電波ではなくタラプでも十分に役割遂行が見込めたため、空いた技スペースにバトンを採用してパーティー内でみがわりを共有できるようにした。

 最後にパーティー全体が特殊に寄っていること、足が遅めなこと、相手のウオノラゴンウツロイドアーゴヨンの初手置きにリスクをつけたかったことから、ドラパルトを採用してパーティーを纏めた。

3.個体解説

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ガブリアスガブリアス

さめはだ@オボンオボンのみ
スケイルショット/地震/炎の牙/剣の舞
191(60)-188(164+)-116(4)-×-117(92)146(188) 

 当初、耐久振りのランドロス@オボンで運用していた枠。この枠に求められるのは最低限サイクルを回せるだけの耐久と、環境上位に止められない全抜き性能。ランドロスは地面技が通らない鋼タイプで簡単に止まってしまう為、特性の有用性を鑑みても役不足だった。代用を模索したところ、自然に炎打点が採用できるガブリアスが該当した。

 ランドロスとの最大の差別化点は、ダイマ権を行使しなくてもスケイルショットで自身のSを上げられる点。これにより、DM権に依存せずにサイクルを回すことができ、フレキシブルな立ち回りが可能となった。(=裏にDM権を譲れる。)

 Sラインは最速80族(カイリュー)抜き。+1で最速142族(ドラパルト)が抜ける。最速レヒレに抜かれている事、+1で最速フェローチェが抜けない事が懸念点。シーズン序盤はDLポリ2が猛威を振るっていた為、DL調整の為に努力値が割かれているが、最終週には絶滅していたので、準速あたりまでSを伸ばしても良かったかもしれない。何度もジバコイルに後投げしラスターカノンを被弾していたので、D振りが活きていたのも事実。

 600族特有の「一度舞ったら止まらない」を体現し、積みエースとして十分な働きをしたといえる。
  

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ウツロイドウツロイド

ビーストブースト @ハーブパワフルハーブ
メテオビーム/ヘドロ爆弾/アシッドボム/ステルスロック
185(4)-×‐77(76)-169(172)-152(4)-170(252+)

 ガブリアスと同時に選出することで、サンダーのボルトチェンジを疑似的にシャットアウトしながらサイクルを優位に回せる。主な特殊クッションとして考えられるラッキー・ハピナスと違って攻撃力が高いため、裏にかけられる負荷量がかなり大きく、バンギラスドサイドンと違って足が速いため、不利対面でも最低限の仕事ができる点は評価に値する。

 技構成は、積み構築メタの特性天然にリスクを付けられる「アシッドボム」、追加効果で負荷をかけられる「ヘドロ爆弾」、サイクル構築へのダメージソース兼ウォール媒体の「ステルスロック」、最大打点の「メテオビーム」で完結している。パワージェムは威力が低い為、草結びは打ちたい相手(ラグラージ・ヌオー・ドサイドン)を後述のポケモンで見ることができた為、採用しなくても困らなかった。

 サンダーからみがわりをバトンした時の抜き性能が非常に高く、1ターンの行動保障をアシッドボムで最大限活かせる点が非常に優秀だった。

 

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カプ・レヒレカプ・レヒレ

ミストメイカー@残飯たべのこし
熱湯/ドレインキッス/鉄壁/瞑想
177(252)-×-181(236+)-115-150-108(20)

 ガブリアスウツロイドでは勝てないウーラオス・ウオノラゴンに対する回答。従ってSは最低限振ってHBベースでの運用。有利対面で積んで要塞化を図る。また、試合序盤は安易に積まずに、熱湯を押して裏のポケモンへ負荷をかける動きを大事にした。鉄壁と瞑想の選択、押す回数を見極めるのは非常に難しかったが、順番さえ間違えなければ多くの選出を詰ませられる性能を保持していた。

 ウーラオス・ウオノラゴンを別で見られるなら間違いなくSに振って上から積んだ方が強いし、Cに振ってドレキスの火力を上げて回復量を増やした方が強いと思う。

 熱湯はサンダー、ランドロス剣舞ブリザポスを焼く為、ストリーム媒体にして遂行速度を早める為に採用していた。ストリームがないと突破力がないため、急所被弾、状態異常で敗ける。

 最終盤のポリゴン2は電気技を切っている個体が多かったため、カプ・レヒレで起点にできるケースが多かった。(電気技持ちはアイアンテールを切っているのでウツロイドで見れる。)

 

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ポリゴン2ポリゴン2

アナライズ@輝石しんかのきせき
破壊光線/冷凍ビーム/アイアンテール/自己再生
191(244)-100-148(196+)-134(68)-115-72(-)

 カプ・レヒレの負荷を軽減する、カプ・レヒレで見れない物理ATに後投げすることを目的に採用した。構築単位でエースバーンが受かっていない為、最低限対面処理するためにCに振り分けた。その為、特性はアナライズ、破壊光線を覚えさせての採用とした。

 氷4倍勢に対しての負荷は言わずもがな、サイクルの中で撃つ威力150ダイアタックが思いのほか強く、数的有利を早めに取ることに貢献した。DM権を消費した後も、詰めの一手として破壊光線を打てる点が対面性能を底上げしていたように感じる。

 3枠目はイカサマとアイアンテールを入れ替えて使っていたが、終盤にキュウコン・ブリザポスが増えた事と、ウツロイドに対して抗えるようになる事から後者を採用した。ダイスチル媒体となり、自身のBを能動的に挙げられる点はパーティーコンセプトとも合致していたように思える。 

 

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サンダー電サンダー

プレッシャー@タラプタラプのみ
暴風/身代わり/バトン/羽
197(252)-×-110(36)-146(4)-146(180+)‐125(36)

 積み構築が苦手なあくび展開に対して、みがわりから入り先展開を目指す。既に開拓されていた型ではあるが、みがわりタラプバトンタッチがシンプルに強かった。

 調整は色々なものを耐える偉い調整をそのまま拝借した。

・H-B:A182悪ウーラオスの鉢巻暗黒強打を15/16で耐え
       :A114,S0ナットレイのジャイロボールをみがわりが14/16で耐え
       :A130 ラグラージクイックターンをみがわりが15/16で耐え
・H-D:C146サンダーのボルトチェンジをみがわりが確定耐え

 元々DM性能が高いため、みがわりとタラプを見て悠長な行動をしてくる相手をダイジェットで咎めることができる他、上昇したSをそのまま裏に引き継げる点が非常に優秀だった。

 構築にサンダーがいることで相手の選出が透けることも多々あり、試合展開を組み立てる上でも役に立った。

 終盤すりぬけドラパルトが一定数いたことだけが、誤算であり逆風。

 

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ドラパルトドラパルト

すりぬけ@珠いのちのたま
アロー/ダイブ/文字/身代わり
163-172(252)-95-108‐96(4)-213(252+)

 もう1体の初手置きみがわり要因。環境上位のほぼ全てのポケモンの上を取っている為、ほぼ全ての対面でとりあえずみがわりを置いて相手の様子をみることができる。

 ゴーストタイプの一貫がある構築に対して雑にDM権を使用し、ダイホロウでパーティーを半壊させる動きは相変わらず健在であり、DMが切れた後でもHPを17だけ残しておけばスイーパーとしての働きが見込める点は本当に強かった。

 みがわりを見せた時点で炎打点を切って立ち回るプレイヤーに対して、大文字がよく刺さった他、補完として選出することが多かった今回のドラパルトに竜の舞が欲しいと感じたシーンが少なかったため、3枠目は大文字で良かったと思う。火炎放射でない理由は珠放射でH252D4振りナットレイが落とせない為。

4.苦手な並び・ポケモン

 サンダー電いのちのたま ウオノラゴンこだわりハチマキ ジバコイル カミツルギ ゴリランダーいのちのたま アーゴヨン ヤドキング毒超 ポリゴン2(HCDL)

 主に、レヒレ対面択が発生してしまうポケモンが重め。

5.総括

 冠環境で初めて、受けない構築を組んだ。

 コンセプトも並びも割と纏まったシーズンだったと思う。

 選出の仕方と最終盤面の詰め方をもっと勉強したい。

 20はおろか19も遠いねぇ……。

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最終レート1839・906位(118勝88敗)

2021年7月2日 みえい