唯だひとつ 永きに弥る ものがたり

ポケモン剣盾における構築記事やメモ落とします。

【S9構築記事】ラッキー可逆サイクル*また逢う日まで

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プロローグ ~今後の糧としてのシーズン9~

 みなさんどうもこんにちは。みえいです。今期は本当に「勝ちきれないシーズン」でした。最終日には12時間くらい、永遠に1000位と2000位の間を反復横跳びして、最終的にはレート1900弱で幕を下ろしました。前期、ポケモン対戦と真摯に向き合い、誠実な心持ちで対戦へと取り組むことの重要性を実感し、今期は丁寧に構築と向き合い、対戦できたと感じていますが、まだまだプレイングが甘いことを実感させられました。間違いなく今後の糧になるシーズンだったと思います。いつかまた環境トップの彼らを使うことができるその日の為に、今期使用したPTについてまとめておきます。

1.構築概要

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コンセプト:2サイクル1エース・2エース1クッションによる受け攻めスイッチ

基本選出①:ラッキーカバルドン or ギャラドスドラパルトエースバーントゲキッスから1体
2サイクル1エース選出。

基本選出②: ドラパルトエースバーントゲキッスから2体 +ラッキーor カバルドン
2エース1クッション選出。

2.構築経緯

軸の設定

ラッキーギャラドスによる、受け寄りの2サイクルが、環境トップに君臨する抜きエースやサイクルパーツに対して、幅広く安定して対応できると考えた。
自分は択やプレイングにあまり自信がないので、威嚇残飯ギャラドス+高耐久高速再生技持ちのラッキーは、1試合の中での不可逆択や回避できない択を先送りにしたり、総数を減らしたりすることができて、自身の未熟な立ち回りをカバーできるのではないかと感じた。
構築タイトルはこのサブコンセプトから引用した。
抜きエースには、自身も回復ソースを持っておりトップメタと打ち合える性能を持ったトゲキッスを起用した。

補完

ラッキーギャラドスは、パッチラゴンや身代龍舞型のドラパルトに太刀打ちできない為、それらへの回答として、高速再生技を持っており、前作でもしばしばラッキーとセットで起用されるカバルドンを採用。
また、トゲキッスを通しづらいパーティー(特にロトム水ロトム炎入り)に対しての崩し枠として、1舞したときの破壊力に定評のあるドラパルトを採用。
最後に、2サイクル1エースによる受け攻めスイッチが難しい場合に、1クッション攻めサイクルのような動きを可能にする為、ハチマキエースバーンを採用して、パーティーが完成した。

3.個体解説

ラッキー

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性格  :ずぶとい
実数値 :325-×-62(252)-×‐132(52)-96(204)
調整意図:B→特化
     D→余り
     S→麻痺状態のウオノラゴン(準速スカーフ)抜き
      ついでに麻痺状態のエースバーンウーラオス悪ウーラオス水や、ポリゴン2ジバコイルなども抜ける。

サイクル枠1。特殊受け担当。(回数限だが、物理も受ける)
構築のMVP。選出率99%。ラッキー選出しなかった試合は大体敗ける。
Sをここまで伸ばしたのは環境に多かったジバコイルウオノラゴンウーラオス悪に対して安定してサイクルを回すため。
結果的にDの実数値は大きく落ちているが、特殊ATと打ち合う上で支障はあまりなかったと思う。
全人類の想像以上に、B方向が硬く、嘗めてやってきた物理ATを前に多くの仕事をすることができ、幅広いクッションとしての役割も果たすことができた。

ギャラドス

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性格  :わんぱく
実数値 :197(212)-145‐143(244)-×-120-108(52)
調整意図:H→余り(奇数調整)
     B→11n・できるだけ高く
     S→麻痺状態のドラパルト抜き

サイクル枠2。物理受け担当。
技構成と持ち物は完全に構築にマッチしていた、これ以外なかったと思う。
本来高速再生技のないポケモンだが、残飯をもって場に居座ることで、確定数を大きくずらすことに成功した。(多くの場面で、相手の攻撃をミリ耐えした)
構築全体がステロに弱いので、相手に仕事をさせない為の挑発、エースの素早さを奪って裏のエースとのS関係を逆転させるための電磁波、頻発するギャラドスミラーで有利に立ち回ることができ、ドラパルトなどへの即時打点にもなるエッジ、タイプ一致で命中安定の滝、この4つの技構成で完結していたように思われる。

カバルドン

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性格  :わんぱく
実数値 :215(252)-132-187(252)-×-92-68(4)
調整意図:H→振り切り
     B→振り切り
     S→余り(ミラー意識)

サイクル枠3。サイクルの補完にして最強の物理受け・エース流し役。
こちらも技構成は永遠に悩んでいた。
ミミッキュギャラドスが構築単位で重かったので、ヘビーボンバーや雷牙を採用していた時期もあるが、身代龍舞ドラパルトに対する回答をこのポケモンで用意するしかないため、ふきとばし採用に至った。
欠伸はラッキーの電磁波とシナジーが良くないことを除けば、相手のDM誘発や、起点回避を行う上で便利すぎる技だった為、切ることはできなかった。

トゲキッス

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性格  :おくびょう
実数値 :191(244)-×-116(4)-141(4)-136(4)-145(252)
調整意図:H→16n-1(天候ダメ等最小)。
     B・C・D→余り
     S→+1でドラパルト抜き及びミラー意識最速。

エース枠1。エース内での選出率はぶっちぎりで1位。
技構成及び調整は、最終日まで悩んでいた。フェアリー技が欲しい場面や火力が足りないと感じる場面が多くあったので、臆病CS巧み3Wの典型的な型を採用したかったが、最後まで、耐久振りと朝の陽ざしが偉すぎて、変えられなかった。
環境上位では、ゴツメを持って最終盤に急増したウーラオス水へのメタを張った型が採用されていたらしく、構築記事を拝謁して唸ることとなった。
(本構築のウーラオス悪への回答がこのポケモンだったので、最終日はずっとウーラオス水に苦しめられた。)

ドラパルト

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性格  :いじっぱり
実数値 :189(204)-187(236)-96(4)‐108-97(12)-169(52)
調整意図:H→10n‐1(珠ダメ最小)・できるだけ高く
     A→11n調整・できるだけ高く
     B→余り
     D→余り(DL調整)
     S→最速100属抜き抜き

エース枠3。本当は、電磁波とのシナジーが大きい身代わり残飯型で使いたかったが、ギャラドスの持ち物が残飯以外考えられなかった為、珠型での採用に至った。
このポケモンは2サイクル1エースのエースとしてだけではなく2エース1クッション選出における、初手の荒らしを行うこともあった為、結果的に初めから火力がでる珠での採用は正解だったように思える。
大文字は終盤若干増えたナットレイと身代わりコットンエルフーンを吹き飛ばすために採用したが、思いのほか刺さりが良く、ドリュウズの砂かきを無効にしたり鉄壁ジバコイルを破壊するのにも一役買ってくれた。

エースバーン

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性格  :ようき
実数値 :155-168(252)-95‐×‐96(4)-188(252)
調整意図:A→振り切り
     D→余り(DL調整)
     S→振り切り 

エース枠兼サイクル枠。友人のナギ君の提案により、採用が実現した。
2サイクル1エース選出が難しいときに1クッション攻めサイクルを行う為に起用したが、非常に使用感が良かった。最終日2日前まで、この6枠目は永遠に悩んでおり、ガオガエントリトドンなどの、受けサイクル適正の高いポケモンも試していたが、基本的に受けサイクルは上記の3体で完結していることと、攻め意識の高いサイクル選出ができれば、構築を運用する上での自由度もあがると考え採用したところ、うまく嵌った。
原案では「ボール・膝・アイへ・蜻蛉」だったが、自身が高速Uターン技を使うのが苦手な為、縛り性能が格段に上がる不意打ちに変え、アイへを飛び跳ねるにすることで、自身もジェットアタッカーになれるようにした。(アイへが欲しくなる場面はとても多かったがジェットの有用性には代えがたかった。)

4.基本選出

基本選出①ラッキーカバルドン or ギャラドスドラパルトエースバーントゲキッスから1体
2サイクル1エース選出。
受け2サイクルで相手のサイクルに負荷をかけてDMを誘発させ、枯らしたり、エースが積む機会を捻出して、全抜きを図る。
ジバコイル入りにはラッキーから入って、無理やりステロを撒く。
パッチラゴン入りにはカバルドンから入る。(珠ダイドラに受けだせない為。)
カバルドン入りにはギャラドスから入って、仕事をさせないようにする。
必要に応じて受け2体の内、1体を残してエースの狩り残しをスイープしたりTODで勝利を狙うこともある。
基本的にDMは後切り。

基本選出②ドラパルトエースバーントゲキッスから2体 +ラッキーor カバルドン
2エース1クッション選出。
受け2サイクルが、相手の積みポケの起点になってしまいそうな場合や、電磁波・欠伸・ステロがあまり機能しなさそうな構築に対して行う。(特にロトム水ロトム炎入り)
基本的にDMを残して立ち回るが、必要に応じて先にDMを切ることもある。
一番多いのはエースバーンラッキードラパルト(トゲキッス)の形。エースバーンのハチマキで負荷をかけラッキーをクッションにして2エースのどちらかを再展開する。

5.苦手な並び

 ・水ウーラオスラオス両対応の処理ルートを確立できなった)
・ボルチェン絡みのサイクル(ギャラの交替を強いられるので一方的に不利)
・ゴーストタイプの積みAT(ラッキーが無限に起点にされる)
・ねむカゴAT(電磁波なかったことにされるしラキギャラが無限にetc...)
メタモン入りの受けル(受けルは基本積んで突破するのでコピーされるとオワ)

6.総括

 ラッキー・ギャラドスカバルドンによる2サイクルは、当初自身が目論んでいたように「不可逆択の先送り」を実現することに成功していたように思える。これにより不利択をできるだけ減らし、なるべく安定行動を積み重ねることでゲームを進めることができたのは純粋な評価点といえるだろう。これが実現したのはラッキーの化け物のような耐久に起因するもので、多少の無茶をしても2サイクル目以降で失ったアドを取り戻し、サイクルを回し続けることができたことに本当に感謝している。
 これらの受けサイクルがキツい相手は、エースにそのメタを仕込むことである程度緩和させたり、立ち回りを徐々に確立したりすることで終盤にはある程度打ち合えており、自身の成長を感じることができた。
 一方で、終盤勝ち切れなったがこの理由として「水流ウーラオス」への処理ルートを確立できなかった点が挙げられる。最終盤に増加したそれへの対策が間に合わず(どうしたら良いか本当にわからなかった)、ウーラオスを見たら悪であることを祈り、水ウーラオスが出てきたら、電磁波運ゲに頼るという、お粗末なプレイングをしていた。本当に反省である。最終日の敗戦の8割が水ウーラオス絡みのサイクルであった為、この1点を解消するだけで、もっと高みを目指せたと思う。対策が間に合わなかったことが本当に悔しい。次期もウーラオスは暴れまわることが予測される為、対応の仕方をなんとか確立したい。

エピローグ~また逢う日まで

 というわけで、来期のステップの為に今期の構築をまとめました。ラッキーの使用感が個人的に良いため、今後もしばらくは使っていきたいと思います。

 YouTobeチャンネル、運営しています。これから四苦八苦する様子を生配信でお届けすると思いますので、是非遊びに来てください!S9最終日の動画も編集し次第アップします。

 何か質問があれば、Twitterミエイ(@Miei_pokemon) | Twitter」までよろしくお願いします。

 

メインROM TN:ミエイ 514戦278勝236敗 (勝率54%)

最終1378位 最終レート1868

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Special Thanks

1ヶ月通して構築相談及び立ち回りをご指導頂いた澤村さん
構築調整の相談に乗ってくれたかりやぽけ、クリフと君、ナギ君、Haru君、めろーる君。
最終日、撤退した後も最後まで通話に付き合って応援してくれたあるてま君、コウイチぽけ、れもんてぃー君。
ミエイchで日々、みえいを応援してくださっている全ての皆様。


来期こそ…。

2020年9月1日 みえい